ワールド2日目。
探索にも少し慣れてきた頃だった。
「そろそろ何か大きな収穫が欲しいな」
そう思いながら入った、とある建物で――
それは棚の奥にあった。
拳銃。
思わず、手が止まった。
ついに来た、希望の武器
これまでの自分は、基本的に逃げる側だった。
殴る。逃げる。隠れる。
それが日常。
でも拳銃を手に入れた瞬間、世界の見え方が変わった。
「これで対等に戦える」
正直、かなり嬉しかった。
ゾンビサバイバルで銃を拾う瞬間って、やっぱり特別だ。
でも、撃てない
ただ――すぐに冷静になる。
銃声は大きい。
つまり。
銃声=ゾンビを呼ぶ呼び鈴。
弾は少ない。
拠点はまだ弱い。
周囲の地形も把握しきれていない。
今ここで撃てば、どうなるか分からない。
嬉しいのに、使えない。
このもどかしさ。
ゾンビサバイバルあるあるだと思う。
そして、慢心
問題はここからだった。
銃を持ったことで、心に少し余裕が生まれた。
「いざとなれば撃てばいい」
その油断が、一瞬の隙を作った。
建物の死角。
背後からの接近。
気づいたときには遅かった。
噛まれた。
感染
すぐにステータスを確認する。
嫌な表示。
感染。
しかも、時間経過でレベルが上がっていくタイプ。
一気に血の気が引いた。
急いで持ち物を確認。
医療品を確認。
治療法を探す。
……ない。
治療法が、ない。
今の状況
- 感染レベル上昇中
- 体力がじわじわ減っている
- 拠点はまだ万全ではない
- 銃はある。でも撃てば終わる可能性がある
これ、詰みなのか?
せっかく手に入れた拳銃。
まだ一発も撃っていない。
なのに、自分の体の方が先に限界を迎えようとしている。
銃を持った瞬間が一番危ない
今回学んだこと。
武器を手に入れた=強くなった
ではない。
安心した瞬間が、一番危ない。
VEINは、そんなに甘くない。
感染レベルは、今も上がっている。
この先どうなるのか。
生き延びられるのか。
それとも、ここで終わるのか。
結果は、次の記事で書きます。

